らくに生きることの難しさ

人生の強制終了をきっかけに
私は自分の内側、
心に向き合うことを始めた。

しかし、
長年慣れ親しんだ
古い自分はそう簡単には変われない。

心療内科では頓服の安定剤を処方されたが、
薬を飲むことに罪悪感を感じ、
限界になるまで必死で耐えた。

お医者さんからは
「薬を飲んで好きなことをしたらいいのに」と言われても、

苦しいことに慣れている私は
飲まないでどのくらいいられるか
一人我慢大会をするほどだった。

私にとって
「らくに生きる」ということが
こんなにも難しいとは思わなかった。

胸のドキドキが苦しくてよく横になっていたが、
その姿を娘に見られたくなくて
気配を感じるとふとんから飛び起きた。

私は本当に人に弱みを見せられない人だった。

私ってどうしてこうなんだろう。
こんなに苦しくてもまだ頑張ろうとしている。

自分に厳しくて、
頑張って人に認めてもらおうとしている。

もうこんな生き方はやめたい。
もっとらくに生きたい。
限界だ。
私には思い当たることがあった。

自分の幼少期の問題。
トラウマが関係しているのではないかと
うすうす気づいていた。

以前、前世を見てくれる人に鑑定してもらったときに、
「前世からの影響もある。ただ今世のトラウマについては、今を楽しんでいれば癒される」と言われた。

そして、その時その時を楽しむように意識してきた。
でも、もう今を楽しむことができなくなくなった。

とうとう自分のトラウマに向き合うときが来たんだと思い、
セラピーを受けることにした。