「あきらめる」って
ネガティブなイメージがあるけれど
らくに生きるために
とても大事だと実感している。
先日、不安症を患っている方から
「もう治すのはあきらめました。
薬を飲んでらくに生きていきます」
「治りたい、治りたいと思っていましたけど
もうこれでも良いかと思えてきました」
とメールをいただいた。
私はそれを読んで
拍手を送りたい気持ちになった。
「素晴らしい。よくそこまできましたね」と
返信を送った。
この方とは昨年10月ごろからメールのやりとりをし
私は不安症の体験者として
その方に寄り添わせていただいている。
私自身が不安症になったときも
治りたい一心でいろんなことを試して
かえってへとへとに疲れきった経験がある。
もともと、不安症になるような人は
完璧主義の傾向があって、
「より良くなりたい」
「より良い自分でありたい」
という思いが強い。
その思いは自分を追い込むことになる。
そして、さらに何とかしようともがく。
先日の呼吸道講座で、清水友邦さんが
「病気を治そう治そうとすると反対にいく」
と言っていた。
本当にそのとおりだと思った。
「あきらめる」って執着を手放すこと。
握っているものを放すこと。
そうすると自分の中にスペースが空いて
らくになる。
緊張がゆるんでくる。
「あきらめる」ということは
自分を明け渡す(サレンダー)ということ。
大いなる存在に身をゆだねて
ただ動かされるように生きていく。
私はそうやって生きていきたい。