どうにもならないこと

週に1回、一人暮らしの父のサポートのために
実家に行っている。

父は79歳の今も仕事をしているし、
認知症などはない。

ただ、2年半前から強迫性障害を患っている。

私の場合も、父の場合も、
もともとの性分が強く出て
病気(精神疾患)になったと思っている。

このことについてはあらためて書こうと思っているが

今回は父と接するときに感じることを書いてみたい。

父は、自分にはどうにもならないことに
ものすごくエネルギーを使っている。

例えば、1日のうちに何度も天気のことを言う。
雨が降ったり、止んだり、
雪が降ったり、止んだり
晴れ間が出たり、曇ったり、

そのたびに、いちいち一喜一憂する。
それを言葉にして、私に言ってくる。

冬の新潟は天気が変わりやすく、
吹雪で大荒れのときでも、一瞬晴れ間が出たり、
その逆のこともある。
そのたびに反応する。

いちいち反応していたら疲れるだろうな。
自分の力でどうにもならないことに
エネルギーを使ったら消耗するだろうな。


一緒にレストランで昼食をとっているときも

お客さんが全然入っていないけれど大丈夫なのか。
これじゃあ、やっていけないだろうな。
固定資産税も払わなきゃだし、
この建物だけでも維持するのは大変だ。
従業員の給料を払うのは大変だろう。
なんで続けているんだ。

ということを月に2、3回レストランに行くたびに言う。

そんなこと父が心配することではないし
店の人からしたら
None of your business!(あなたには関係ない)
余計なお世話である。

仕方がないこと
どうしようもないことに
反応してエネルギーを使っている。

自分の大事なエネルギーを
こんなふうに使うのはもったいない。

でも、父に限らず、
そういう人は意外に多いかもしれない。

自分のことよりも、
いつも外側に意識がいっているため

人の心配ばかりしている人
人の世話ばかりやいている人

自分以外の、誰かや何かの心配をする前に
まず、自分の心配をしようよ。
まず、自分の面倒をみようよ。
まず、自分を感じてみようよ。

自分のエネルギーを自分のために使おうよ。

私も以前は、外側に意識が向きがちだったので
父のような傾向があったが

自分に意識を向けるようになってからは
自分のことでいっぱいいっぱいになった。
人のことをやる余裕なんてない。