心理プロセスグループ②

前回のブログでは
心理プロセスグループ」についてと
昨年10月に参加した時の内容について書いた。

今回、私が持っていったものは
再び「父とのこと」だった。

昨年10月に参加したとき
「心配」は「愛」ではない。
「愛すること」は「信頼すること」
ということに気づかせていただき、

一人暮らしの父を心配する代わりに
「父は大丈夫」
と信頼する方を選ぶようにしてきた。

父は昔から異常なほどの心配性で
自分の感情をコントロールできず
何かある度にパニック状態になっていた。

私は小さい頃から、
父の表情が変わる瞬間を絶対に見逃さず
気を使って過ごしていた。

ある意味、
父の感情のお世話をしていた部分もある。

神経症やパニック障害の経験もあり
3年前から強迫性障害を患っている。

とても繊細で、神経質、こだわりが強い。
日常の行動も
きっちりルーティンが決まっている。

周りの人に(私にも)人一倍気を使う。

今まで、父のことについては
私自身がセラピーを受けたり

一緒に臨床心理士のカウンセリングを受けたり
してきた。

父の幼少期に問題があるのかもしれない
と私は感じている。

それでも、心の学びをすることで
「父の問題は、父のもの」
「父の感情は、父のもの」

それらは私のものではないと
バウンダリー(境界線)を引いて
父と接したり、

強迫性障害になったことも
ここに父の課題があるのだろうから
ただ父の完全性を信じ見守るようにしたり

父を変えることはできないし
「自分の内側が外側の世界を映し出している」
のだから

私にできることは
「自分の内側を整えていくこと」だけ
と自分の心地よさを第一に心がけたり

そんな風に過ごしているうちに
前回の「父が心配で苦しい」から
かなりらくになっていた。

それでも、性格的に細かく、
ルーティンがきっちりしている父との
やりとりにはいつも気を使ってしまう。

一人暮らしなので、
週に2回ほど安否確認のために電話をするが
かける時間帯にも気を使う。

強迫性障害の症状が出て
苦しそうな様子を見ると
私自身のからだが固まってしまう。

以前は、エネルギーを吸い取られるような
感じだったが

今は、父の固さ(緊張)が伝わってきて
私も固くなってしまう。

これ、何とかならないかな。
と思い相談した。

美穂子さんのお話だと、
父は「スキゾイド・リジット」
キャラクトロジー心理学のキャラクター
=防衛反応)

スキソイドの特徴は
つねに「怖い」感じがしてビクビクしてしまうこと

リジットは
「きちんとちゃんとしなければならない」と思い
完璧主義で、感情を感じられない
そういう人は強迫性障害や
パーキンソン病になりやすいとのこと。

実は、母も晩年、パーキンソンになった。
母も「リジット」だったと思う。

「リジット」には「マイルール」がある。
ここだけはきっちりしたいというこだわりや
絶対に譲れないもの。

私のいた家庭では
父と母からそれぞれのエネルギーが
長い矢のように放たれ
飛び交っている状態だったと。

私はその矢の交差の中で
身を固くして過ごしていたようだ。

私自身が「リジット」という自覚もある。

美穂子さんが
「お父さんのこと感じてみて」
と言うので、そうしたら

美穂子さんも私の感覚を感じとって
「3層になって固まっている」
「3層構造で大事なものを守っている」

一番外側は肩の辺りから
次に胸の周り辺り
そして心臓の辺り

「心臓の奥が痛い」

3段階でそれぞれの場所を固くして
防衛しているのだと。

そこまでして、
守りたかったものって
大事なものって何だろう。

「私自身」なんだろうな。

そこで、美穂子さんが
「心臓を感じられる?」
「鼓動を感じて」
「この心臓はあなたが受胎したときから
ずっと動き続けている」
「あなただけのために動き続けているの」

「今、どんな感じ?」

「温かいものを感じる」(私)
「自分のことが大事だと感じる」

「そう、感謝して、そして許す」(美穂子さん)
「自分に、自分の心臓に感謝して、許す」
「そうすると、ゆるんでくる」

私は、胸の辺りが温かくなって
3段構造になっていた固い部分が
ゆるんでなくなっていることを感じた。

「この状態でお父さんと接したらどう?」
「電話する前に、この状態になっていたら
いいんじゃない?」

とアドバイスをいただいた。

プロセスグループの後、実家に行った。
家に着く前に
「心臓を感じて、感謝して、許す」
をやってみた。

いつもよりゆるんでいられた。
父にも自分にも優しくいられた。

これからはこうやって父と接していこうと思う。

山本美穂子さんとツーショット