不安症からの学び

人生に強制終了がかかるまでの私は、

生きづらさを感じながらも、
やっていることに成果も出ていたし、
充実感もあったので、
そこそこ幸せだと思っていた。

ただ、起きてくることや人の言動にいちいち反応し
一喜一憂し、揺れ、
気分は上がったり下がったり、
まるでジェットコースターのようだった。
ひどいときは、人の感情に飲み込まれ、
パニックになってしまうほどだった。

もともと心配性で過保護の両親に育てられ、
私自身も心配性。
不安と怖れをエンジンに生きてきていた。
ストレス耐性もかなり低かった。

そんな私だったので、
不安症になったときも、
なるべくしてなったと思った。

心療内科の先生に、
「私は病気ですか」とたずねたら、
「性分です」と言われた。

「え?じゃあ、治らないってこと?」
と心の中でつぶやいたが、
妙に納得する自分がいて、
それ以上聞くことはしなかった。

こんな自分は嫌だ。
もう変わりたい。
どうやったら変われるのだろう。

不安症の症状が辛すぎて、
1日1日を生きるだけで精一杯だった。

でも、ここに向き合わなくては
不安症は治らないだろうし、
治っても再発するだろうと思った。

今までの自分の考え方
物ごとのとらえ方
それを変えれば、不安症もよくなるに違いない
そう思った。

不安症で何もできなくなっていること自体
今までの行動中毒だった私にしてみたら
まったく違う自分だった。

私がこれから生き続けるために、
強制的にそうさせられている気がした。

これからは違う自分で生きていきたい。
でも、どうやって?

自動的に何かをしたり、選択したりせず
意識して、今までの自分と違うことをしてみる
違う選択をしてみる。

それにはまず、
自分を観察してみることが大事だった。
すると自分の傾向が見えてくる。

わざわざ大変な方を選ぶ自分
らくな方を選ぶのに罪悪感を感じる自分
→あえて勇気を持ってらくな方を選んでみる

自分のことを後回しにして
人の世話や面倒ばかりみて尽くしている自分
→まず、自分のことをやってみる

自分に気づいて、違う選択をしていく
その時に大事なのは
自分に許可を出すことだった。
そして、とりあえず1回やってみるという勇気

このやり方がよかったのか
私は不安症を半年で克服することができた。

そして、不安症をきっかけに、
意識的に選択を変えてみることをやり続け
今も続けている。

不思議なもので、
一度できるとまだやってみようと思う。

そうしているうちに
自分にとってどっちが心地良いかがわかり
不快な方は選ばなくなってくる。

性格や性質は変わらない。
だけど、選択は変えられる。

今までと違う選択をすることで、
私たちはいくらでも変わっていける。

そして、それによって
生き方が変わっていく。
人生が変わっていく。

今の私はあの頃の私よりも
ずいぶんと柔らかくなったし
らくに、生きやすくなった。

こっちの方が本来の自分だと思っている。

不安症を患っている方にも

症状を消していくことよりも
今までと違う選択をして
自分の性格をゆるめていくことの大事さを
お伝えしている。